今月の生薬 ~カキドオシ~ 生薬名【連銭草(れんせんそう)】
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皆様、いかがお過ごしでしょうか?
五月も終わりに近づき、最近は気温もかなり上昇する日があり、
疲れが出やすいこの時期にお勧めの生薬をご紹介致します。
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今月は、4~5月にかわいい花を咲かせる、カキドオシ【連銭草】です。
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「カキドオシ(垣通し)」は、垣根を突き通すほど繁殖力が強く、勢いよく成長することから名付けられ、古くから薬草として利用されてきました。
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日本では身近な場所にも生えており、なじみ深い野草の一つです。
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多年草で、茎は初めはまっすぐ伸び、開花すると地表に倒れてつるとなり、1m程になります。
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花は淡紫色で4~5月頃に咲きます。
花びらには濃い紫色の斑紋があり、花の中に白い繊毛が生えています。
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葉は、ふちに切れ込みがある「鋸葉」で、シソ科の植物なので、葉をもむとシソの様な良い香りがします。
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名前が色々とあり、葉がお金の形に似ているので「連銭草(れんせんそう)」や「金銭草(きんせんそう)」、
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子供の癇を取るのに効くので「癇取草(かんとりそう)」などとも言われているそうです。
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カキドオシには、サポニン、コリン、ウルソール酸、リモネン(精油)、カリウム塩など様々な体に良い有効成分が含まれています。
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・サポニン
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血糖値の上昇を抑制、抗酸化作用、肝機能を整えるなどの効果のある成分
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・コリン
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血管を拡張させる効能があり、血圧が低下し、高血圧の改善や予防に役立つ成分
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・ウルソール酸
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筋肉の萎縮防止作用があり、減量時に筋力を維持するために利用されることもある
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コレステロール、血糖値、中性脂肪の低下にも役立つと言われ、生活習慣病改善に有効な成分
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近年では抗炎症作用やシワ改善効果も注目されている
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・リモネン
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精油の一種で、免疫細胞の活性化、抗菌作用、代謝を上げる効果等が期待でき、ダイエットにも役立つ
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・カリウム
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ナトリウムの吸収を抑制し尿で排出しやすくする作用があり、血圧を低下させる効能がある。腎臓病の改善にも役立つ
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上記以外にもまだまだ体に良い成分が入っているそうです。
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生の葉や濃く煎じた汁は外用薬としても利用でき、湿疹や水虫などに効果があります。
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その他にも解熱、咳止め薬、また最近では尿路管結石治療薬としても使用されているようです。
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お酒に漬けたり、青汁として直接新鮮な葉からしぼった汁を服用することもできます。
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お茶の葉などで手軽に購入することもできるので、気になる方は一度検索してみてはいかがでしょうか。
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